今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

髪の健康の大敵ストレスが抜け毛を増やす5つの理由

ストレスが原因で抜け毛が増えた、という話を聞いたことはないでしょうか?

 

一体、本当にストレスで抜けが増えるということはあるのでしょうか。ストレスが原因の抜け毛のケースで、一番よく聞くのは、円形脱毛症ではないでしょうか。これは、あまりにも大きなストレスを受け続けたために、頭皮の一部分からまとまって短期間で髪が抜け落ちることです。

 

このような脱毛症は、病的な症状であり、そうそう起こるものではありません。しかし、だからと言ってストレスを受けていても脱毛症は起こっていないからと安心してはいけません。病的な脱毛症でなくても、ストレスで抜け毛が増えることはあります。

 

そもそも、過大なストレスを受けたり、ストレスを長期間にわたって受け続けたりすると、私たちの体にはいろいろな場所で様々な形で、不調が起こります。何も抜け毛に限った話ではありません。こういった不調の1つが、抜け毛として現れることがあるということです。

 

脱毛症も、そこまでひどくはない抜け毛の増加も、ストレスが原因で起こりうる点で、どちらも根は一緒です。ただ、程度の差に違いがあるだけです。ですから、ストレスを放置しておけば、抜け毛が進行することがあります。ですから、抜け毛を減らし、予防する観点から、ストレスを軽視してはいけません。

 

では、そもそもストレスを原因として、どういった流れで、抜け毛が増えるのでしょうか?

 

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ストレスによって抜け毛が増える理由とは

 1. ストレスにより血行が悪くなる

 

私たちの体は、ストレスを受けると、緊張状態になります。この状態では、血管が収縮します。この緊張状態は、本来は一時的なものであり、ストレスがなくなれば、元の状態に戻ります。

 

しかし、ストレスが和らいだり、無くなったりすることなく、かかり続ける場合があります。原因を取り除くことが難しいことに対する心配や不安などを感じていると、じわじわと長い期間にわたって、継続的にストレスを受けている状態になります。すると、慢性的な血行不良状態になります。

 

血液は、体中に栄養や酸素を運ぶ重要な役割を持っていますから、血行が悪くなれば、体の隅々に栄養や酸素が行き届かなくなります。頭皮が、血行不良で栄養をきちんと受け取れないと、髪の毛を作る細胞がしっかりと働くことができなくなり、髪の毛が弱ったり、髪の毛を維持できなくなります。こうして、髪が細く弱くなり、抜け毛が起きやすくなります。

 

2. ストレスにより頭皮が硬くなる

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ストレスを受け続けると、体中の筋肉は硬くなります。緊張していると、スポーツの試合や、楽器の演奏会などで、体が硬くなってうまく動かなくなる経験を誰でもしたことがあると思います。

 

頭皮には筋肉はありませんから、ストレスによって頭皮の筋肉が硬くなって、その結果頭皮が硬くなるというわけではありません。しかし、よく聞くようにストレスによって、首や肩の筋肉は凝ることがあります。

 

肩や首の筋肉が凝り固まると、筋肉は縮こまり、周りの部分を引っ張ります。首や肩は頭に近い位置にありますから、肩や首の筋肉が凝った状態が続くと、頭皮が引っ張られている状態になります。この状態では、頭皮の柔軟性を失っています。

 

頭皮が硬くなると、頭皮の血行が悪くなります。すると、1.で書いたように、抜け毛が増えやすくなります。

 

3. ストレスによって熟睡できず睡眠不足になる

 

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強いストレスがかかっていると、眠りづらくなったり、眠っても途中で目覚めたりしやすくなります。これでは、良質な睡眠を取れません。そもそもストレスの原因が、忙しすぎることである場合は、睡眠時間を確保することすらできていないかもしれません。この場合も、睡眠不足を招きます。

 

睡眠は、私たちの体にとって非常に大事です。私たちの体は、ダメージを受けると、自然に修復され、細胞は成長・分裂を繰り返しています。こういった細胞の修復、成長、分裂は、睡眠中に最も活発に起こっています。

 

抜け毛に関することでは、寝ている間に、頭皮のダメージが修復され、毛母細胞の分裂によって髪が成長します。ですから、睡眠がおろそかになると、頭皮のダメージの回復は進まず、毛母細胞の分裂も活発に起こりません。こういった状態が、ストレスによる睡眠不足によって起こりやすくなります。

 

4. ストレスによって皮脂が過剰に分泌される

 

過大なストレスを受けたり、継続的にストレスを受けていると、ホルモンのバランスが乱れる可能性があります。ホルモンは、体の様々な機能の微調整を行っています。ホルモンの分泌がおかしくなり、男性ホルモンが増えると、脂性肌を招くことがあります。

 

ストレスによって頭皮に皮脂が過剰になると、頭皮の環境が悪くなり、抜け毛につながる可能性があります。ただし、皮脂は皮膚にとって必要なものでもあるので、皮脂の分泌そのものは悪いことではありません。

 

過剰に分泌された皮脂がたまって頭皮が不潔になると、頭皮環境が悪化するので、ストレスがかかっていて頭皮が普段より脂っぽいなと感じる場合は、頭皮をきれいにすることにいつも以上に気を使うと良いです。

 

5. ストレスによって髪の成長に欠かせない亜鉛が消費される

 

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亜鉛は、身体を構成するたんぱく質の代謝に必要です。髪の毛の主成分であるケラチンもたんぱく質の1種ですから、髪の成長にも亜鉛が欠かせません。

 

ところが、私たちは、ストレスを受けると、身体をストレスによる影響から守るための機能が開始し、その機能を果たすために亜鉛が多く消費されると言われています。すると、髪の成長に必要な分の亜鉛が確保できないケースが生じ、この結果、髪の成長や維持が阻害されます。

 

ストレスを生活の中で完全に無くすことはできませんから、ストレスがかかっている場合は、抜け毛を減らし、予防する目的で、亜鉛を多めに摂取すると良いでしょう。

 

いかがでしょうか。ストレスもが、様々な経路で抜け毛を増やす可能性があることがお分かり頂けましたか。抜け毛対策に、ストレスをうまく発散したり、睡眠や、ストレス消費される栄養素を補ってみてはどうでしょうか。