今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

強く太い髪の毛を生やすために食べたい食べ物とは?

抜け毛を減らすことは薄毛の対策になります。それだけではなく、強く太い髪の毛を増やすことも有効です。

 

生まれつき、細い髪の人が太い髪が生えるように体質そのものを変えることは残念ながらできません。しかし、生活習慣や、食生活がよくなくて栄養が十分に取れていないことが原因で、一時的に髪が細く、弱く、もろくなっている場合は、食事を変えることによって、本来の髪の状態を取り戻すことは可能です。

 

健康な髪を生やすのに効果が期待できる栄養素を紹介します。

 

髪の生成に役立つ栄養素とは

 

1.たんぱく質

 

体の多くの組織はたんぱく質からできています。体は、食べ物によって取り入れたたんぱく質を使って組織を作ります。たんぱく質は、体の材料です。

 

髪の毛も例外ではありません。髪の毛に限らず、体の組織を作るのに補助的な役割をする栄養素はありますが、たんぱく質は材料そのものです。ですから、良質なたんぱく質を十分に摂取することは、髪の毛を健康に成長させるのに、必要不可欠であるとともに、最も重要です。

 

たんぱく質とは、様々な種類のアミノ酸が結合したものの総称です。私たちが必要なアミノ酸には多種多様なものがあって、体内で合成できるものと、できないものがあります。体内で合成できないアミノ酸は、必須アミノ酸といって、食事によって外から摂取するしかありません。必須アミノ酸が足りなければ、他にどんなに努力したところで、補ったり、穴を埋めたりすることはできません。当然、髪の毛も作れません。

 

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たんぱく質には、2種類あり、動物性のものと、植物性のものがあります。動物性たんぱく質は、肉や魚などの動物から摂れるもので、肉、魚、卵、牛乳などにから摂ることができます。動物性たんぱく質は、必須アミノ酸を含んでいるのが良い点です。

 

肉や魚を避ける菜食主義がありますが、動物性たんぱく質を摂らないと、必須アミノ酸が足りず、健康な体や髪が作られない可能性があります。

 

植物性たんぱく質は、植物から摂れるたんぱく質を指します。植物性たんぱく質を含む食品の代表的なものは豆で、大豆に豊富に含まれています。しかも、大豆は、アミノ酸のバランスがとても良いので、大豆製品はおススメです。

 

2.ビタミンA

 

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れた後に見えるようになる機能に関わったりといった多くの重要な役割を持っています。抜け毛を減らし、予防する観点からは、頭皮の健康に貢献することから、抜け毛対策に役立ちます。

 

ビタミンAは、レバー、うなぎ、緑黄色野菜、バタ、マーガリン、チーズ、卵などに多く含まれています。

 

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3.ビタミンB群

 

ビタミンBには、ビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12など多くの種類が含まれていて、総称して、ビタミンB群と呼ばれます。ビタミンB群は、食べ物からエネルギーを取り出したり、細胞の成長、維持を促す機能があります。このため、皮膚や粘膜の健康を維持するのに役立ちます。

 

中でもビタミンB2、B6は抜け毛対策に特に重要です。

 

ビタミンB2は、肌、髪、爪などの細胞が再生するのをサポートする機能を持ちます。ビタミンB2は、成長期の子どもで不足すると発達障害を起こす可能性があるといわれるほど大切なビタミンで、発育のビタミンとの呼び名があることから、重要性がわかります。

 

ビタミンB2は、頭皮の皮脂が過剰に分泌されないようにコントロールする働きがあるので、頭皮の清潔に保つのに役立ちます。さらに、ビタミンB2は、毛母細胞を活性化させる働きも持ちます。毛母細胞の活性化は、抜け毛を減らし、抜け毛を予防し、健康な髪を生やすのに役立ちます。

 

ビタミンB2を多く含む食品には、ウナギ、レバー、鶏卵、納豆、チーズなどがあります。

 

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もう1つのビタミンB6は、たんぱく質やアミノ酸の代謝に深く関わっています。食べ物から摂取されたたんぱく質は、ビタミンB6の助けを借りて様々なアミノ酸に分解されます。分解されたアミノ酸は、身体の各部で必要な様々種類のたんぱく質に合成されます。このとき、ビタミンB6が必要です。

 

特に、髪に多く含まれるシスチンというたんぱく質の合成にビタミンB6が必要です。

 

ビタミンB6は、かつお、マグロなどの魚類、肉、レバーなどに多く含まれています。

 

4.ビタミンC

 

ビタミンCは、コラーゲンの生成に不可欠です。コラーゲンは、美肌目的などで重用されていますが、それに限らず、細胞と細胞を結ぶ機能を持ちます。抜け毛の防止や、抜け毛を減らす役割としては、頭皮の健康に役立つことが挙げられます。ビタミンCが足りなくて、コラーゲンが十分に生成できないと、頭皮の柔軟性が失われ、これが髪の健康に影響します。

 

また、コラーゲンは血管の状態にも影響しますから、ビタミンC不足で、血管が弱くなると、頭皮に血液が十分に届きません。これでは、髪は抜け落ち、健康な髪が生えることは期待できません。ビタミンCは、身体がストレスに対処するために大量に消費されるので、ストレスの多い人は、頭皮の健康にも回る量を確保できるように、たくさん摂ることを心がけると良いです。

 

ビタミンCは、抗酸化作用も持つので、この点からも有用です。私たちの細胞は、常に、酸化の危機にされており、細胞は酸化すると機能が低下し、これが続くと老化していきます。髪の健康に関わる細胞も酸化を免れないので、抗酸化物質をとって、酸化を防ぐことで、細胞が弱ったり、老化したりすることが期待できます。

 

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ビタミンCを多く含む食べ物は、果物、野菜、芋などです。野菜では、赤と黄色のピーマンに豊富です。果物では、アセロラやレモンに多く含まれています。

 

5.ビタミンE

 

ビタミンEも、ビタミンCと同じく、体の細胞の酸化を防ぐ機能を持ちます。年齢層が高いほど、薄毛の人の割合が高いことから分かるように、歳を重ねれば、薄毛の可能性が高まります。これは、老化が1つの原因です。

 

ビタミンEのような抗酸化物質をまめに摂取して、細胞の損傷や老化を防げば、薄毛の進行を遅らせることが期待できます。

 

ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類、オリーブオイルなどの植物脂、魚介類などに多く含まれています。

 

 

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6.ミネラル

 

私たちの体にとって、様々な種類のミネラルも必要です。中でも、薄毛を減らし、予防し、健康な髪を生やすという観点からは、亜鉛が重要です。亜鉛は、髪の主成分であるケラチンを合成するときに必要なミネラルです。

 

実際、亜鉛は、多くの薄毛対策や育毛を狙ったサプリメントに含まれており、このことからも亜鉛の重要性をうかがい知ることができます。亜鉛は、その性質から、体内で吸収されにくく、薄毛に悩む人に限らず、私たちは亜鉛が不足しがちです。抜け毛を予防し、健康な髪を増やすために、亜鉛不足に陥らないように、亜鉛を意識して摂ると良いです。

 

亜鉛が豊富な食べ物には、牡蠣(カキ)、ウナギ、牛肉、レバー、チーズ、大豆製品、卵黄などが挙げられます。

 

上で挙げた食べ物などを通じて、必要な栄養素をしっかり摂って、健康な髪が生える条件を整えましょう。