今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

抜け毛を防ぎたい人へ 良質な睡眠を取っていますか?

抜け毛を予防しようと思い立ったら、まずは何をすればよいでしょう?

 

そもそも抜け毛が起きているということは、実は、身体が不健康な状態であることのサインです。身体中のどこにも不健康なところがないのに、髪が抜け続けるということはありません。

 

でも、抜け毛には悩んでいるものの、自分は大きな病気があるわけではないから、不健康ではない、と考える人もいるかもしれません。しかし、残念ながら、今、病気でないことと不健康でないことは必ずしも一致しません。

 

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というのも、良くない生活習慣を続けていると、今でこそ病気ではないものの、身体は本当に少しづつ不健康に近づいているからです。不健康な生活が続けば、数年後、数十年後に病気になり得ます。その病気の原因が生活習慣にあるとは、はっきりとは分からないだけで、身体は徐々にむしばまれているのです。

 

髪も同じです。現在、病気はしていないけれども、悪い生活習慣を送っていると、抜け毛に繋がります。髪は、生命の維持に必要でないので、もっと大切な脳や内臓が優先されて、髪は犠牲になります。ですから、良くない生活習慣の影響は、髪に出やすいのです。

 

生活習慣といっても、たくさんあります。簡単に言えば、毎日していることがすべて、生活習慣ですから、食事、動かないライフスタイル、休息の不足、ストレスを受ける状況、すべてが、髪に影響します。

 

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中でも軽視されているのは、睡眠かもしれません。睡眠不足が続くと、身体の調子が悪くなったり、肌が荒れたりしないでしょうか?

 

頭皮も肌ですから、睡眠不足で肌が不健康であるということは、頭皮も不健康であるということです。この状態は、髪は育たず、抜け落ちやすい状態です。

 

健康に気を使うことを一部の特殊な人が行う変わったことであって、自分は取り組む必要がないと考える人、その一環として睡眠を軽視する人は多いです。睡眠時間が少ないことをかっこいいとして、わざわざ公言する人もいます。

 

しかし、睡眠不足や質の悪い睡眠を続けることは抜け毛にとって最悪です。思い出してください。身体が不健康であるということは、髪にとっても良い状態ではないのです。

 

抜け毛の予防に質の高い睡眠が必要な理由

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睡眠には良く分かっていないことが多いです。しかし、分かっているのは、睡眠中は、身体の修復と成長が活発に起こっているということです。こういった修復と成長を促すのが成長ホルモンで、成長ホルモンは一日のうちで睡眠中に最も多く分泌されるのです。

 

睡眠中に大量に分泌される成長ホルモンが、細胞分裂を促して、身体が修復され、成長も起こるのです。成長には、成人前の子どもの身長が伸びる成長もそうですが、髪の成長も当てはまります。そうです。髪の成長も成長ホルモンによって活性化するのです。

 

睡眠中に髪が最も成長すると言われる理由も、寝ている間というのが、成長ホルモンが活発に分泌されるからなのです。

 

髪は、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことにより、成長していきます。寝不足や睡眠の質が悪くて、成長ホルモンが十分に分泌されず、毛母細胞の分裂が活発でないと、弱く細い髪しか作られず、細胞分裂がもっと不活発になると、髪を維持できずに、髪が抜け落ちます。

 

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ですから、質と時間ともに十分な睡眠を取って、成長ホルモンをしっかりと分泌させるつことが抜け毛予防につながるのです。

 

髪の健康にとっても、身体全体の健康にとっても大変重要な成長ホルモンですが、10代をピークに年齢と共に減少してきます。特に、20歳から急激に落ちます。成長ホルモンがたくさん分泌されている年齢の間は、多少生活習慣が悪くても、年齢相応に分泌される成長ホルモンが多いので、薄毛に悩むことは少ないです。

 

ところが、歳を重ねて分泌される成長ホルモンの量が少ないのに加えて、生活習慣の乱れで、さらに成長ホルモンができにくい環境にあれば、髪の健康は急激に損なわれます。これが、成長ホルモンが大きく減り始める20代の後半あたりから、人によっては抜け毛が増え始める1つの理由です。

 

では、どういう眠り方をすれば、成長ホルモンがたくさん分泌されるのでしょう?

 

平日は仕事、飲み会であまりしっかり寝られていないけど、週末に寝だめしているから、そこでたくさん寝ているよ、という人。これは、残念ながら成長ホルモン分泌にはほとんど役立っていません。というのも、成長ホルモンの分泌には、特徴があるからです。

 

抜け毛予防に必須な成長ホルモンは、夜寝ている間に、2つのピークを迎えながら分泌されます。1つが、就寝直後です。成長ホルモンは、寝入ってから30分から1時間経つと分泌され始め、寝入ってから1時間半前後に最も多く分泌されます。

 

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この時間帯は、ノンレム睡眠といって深い睡眠が起こっている時間帯です。その後は、ノンレム睡眠と、浅いレム睡眠が周期的に繰り返されます。そして、大事なのは、寝入り直後の3時間ほどが最も深い睡眠が得られ、その後は、全体的に睡眠が浅くなっていくことです。浅い睡眠の間は、成長ホルモンは、多くは分泌されません。ノンレム睡眠の中でも深い眠りの間は、成長ホルモンが大量に分泌されます。

 

ですから、毎日、寝入り直後から3時間ほどの間にしっかりと深い睡眠を取るかが成長ホルモンを大量に分泌させるカギになります。この時間帯の睡眠を平日疎かにしていると、いかに休日に寝だめをしても、平日の分は取り返せません。たくさん寝ても、後の方の睡眠では、浅い眠りしか得られないのですから。

 

もう1つのピークは、時間に依存します。成長ホルモンは、1日の中で、23時から2時にかけて多く分泌され、1時から2時の間にピークを迎えます。

 

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ですから、この2つのピークを最大限に利用することが大切です。寝るときに脳が興奮していると、寝入り直後の睡眠が深くなりません。そうすると、最初のピークを逃してしまいます。

 

寝るときに脳を興奮させないためには、明るいものを見ないことです。テレビ、パソコン、スマートフォンは、寝る30分前までに見るのをやめると良いです。

 

もう1つのピークを利用するには、23時前には、寝るようにすることです。

 

生活習慣を良くすれば、抜け毛は予防できます。生活習慣の改善の一環として、質の良い睡眠を取るよう努めると良いです。