今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

抜け毛予防にシャンプーが良くない!?洗い過ぎが危険な理由とは

頭皮に皮脂があると、抜け毛の原因になる、と考えてシャンプーをしっかりと行う人は多いと思います。確かに、頭皮の皮脂は、抜け毛を促進する場合があります。

 

皮脂そのものは、悪者ではありません。確かに、余計な皮脂が毛穴に詰まって、細菌が繁殖して炎症を起こすと、抜け毛につながります。だからと言って、頭皮の皮脂を落とそうと、シャンプーで頭皮を念入りに洗うと、かえって抜け毛を招く可能性があります。シャンプーが抜け毛予防に逆効果なってしまうのです。

 

洗い過ぎと抜け毛がどう関係するのかについて、説明します。また、洗い過ぎを防ぐ補法も紹介します。

 

洗い過ぎが抜け毛を招く理由とは?

 

頭皮の洗い過ぎが抜け毛を引き起こす理由は2つあります。

 

理由1.必要な皮脂まで取り除かれてしまう

 

皮脂は、食用油と同じように、酸素に触れると酸化します。頭皮は、常に空気に触れていますから、皮脂は、分泌されると、酸化し始め、時間ともに酸化が進みます。

 

酸化した皮脂は、臭いの原因になりますし、雑菌の栄養素になります。ですから、皮脂が蓄積されないように、定期的に取り除く必要があります。このため、毎日のシャンプーは皮脂を取り除くのに必要なことです。

 

そうは言っても、全ての皮脂を洗い流してはいけません。

 

皮脂は、意味があって分泌されており、役割を持っています。皮脂は、頭皮に限らず皮膚の表面を覆うことによって、頭皮から水分が蒸発するのを防いで、頭皮が乾燥するのを防いでいます。頭皮が乾燥するとフケの発生やかゆみにつながりますから、乾燥を防ぐために皮脂は大事です。

 

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また、頭皮を覆うことによって、頭皮を外部の刺激から守ります。例えば、整髪料などが頭皮に触れて、皮膚に染み入ることを防ぎます。

 

このように皮脂は大事な役割を持っているので、皮膚や頭皮には、皮脂が必要であって、必要な量の皮脂が存在する必要があります。このため、皮脂を頭皮から根こそぎ取り去ると、頭皮は、急いで皮脂のバリアを作るために、皮脂をたくさん分泌します。

 

皮脂を全て取り除くと、乾燥やふけを招き、その後は皮脂が多過ぎる状況になってしまいます。

 

理由2.頭皮の皮脂が多過ぎる状況を招く

 

皮脂で頭皮が覆われていれば、皮脂は潤いを保って、頭皮の乾燥やかゆみは防げます。しかし、皮脂の貯まり過ぎも、頭皮に良くありません。と言うのも、皮脂が溜まり過ぎると雑菌が繁殖しやすい環境になるからです。雑菌は、人間の古い皮脂が好物なので、古い皮脂が貯まると、雑菌が繁殖しやすくなります。

 

このように、頭皮の潤いは必要なのですが、皮脂が多過ぎるのも良くありません。皮脂の量が適切であることが大事です。バランスが重要と言うことですね。

 

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ということは、皮脂を適切に取り除いて、取り除き過ぎないことが必要です。そうでないと、シャンプーが抜け毛予防にかえって逆効果になってしまうということです。では、皮脂を取り除き過ぎるないために、どういう洗い方をすればよいのでしょうか?

 

頭皮を洗い過ぎないためにするべきこととは?

 

1.頭皮を洗う回数に注意する

 

シャンプーをどれくらいの頻度でするのが良いのかは、人によって頭皮の環境が違うため、全員にとって当てはまる正解はありません。しかし、1日1回がちょうどよいと言われています。

 

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逆に、1日2回以上、シャンプーを行うと、洗い過ぎで、頭皮の環境が悪化してしまいます。これは、頭皮にとって危険です。夜は、髪が一番成長する時間と言われていますから、夜に1回シャンプーするのが理想的です。

 

1日2回以上シャンプーする人は、夜と朝にシャンプーしていると思います。これは、洗い過ぎを招きます。夜は皮脂がそれほど分泌されませんから、夜と朝2回シャンプーすると、朝のシャンプーで皮脂が全くない状態になりがちです。

 

朝は時間が有りませんから、すすぎが雑になったり、頭皮が濡れたままの状態が長く続いたり、その状態で通勤や通学で外出すると、頭皮にバリアが無い状態ですから頭皮が危険にさらされます。

 

ですから、1日2回以上のシャンプーは避けた方が良いです。

 

夜のシャンプーだけだと、朝に頭皮がべたつくという人は、回数が足りないのではなく、シャンプーが合っていない可能性があります。2回以上洗うのを止めて、まずは、自分により適したシャンプーを選んでみましょう。その方が抜け毛予防に効果的です。

 

2.洗浄力が強すぎるシャンプーを使わない

 

皮脂が残り過ぎていることも問題ですが、頭皮を洗い過ぎることが抜け毛の原因になっている可能性があります。このため、1回のシャンプーで適切な量の皮脂だけを落とせることが大事です。そのためには、正しいシャンプーの仕方も大切ですが、適切なシャンプーを選ぶこともとても重要です。

 

頭皮を洗うための洗剤はシャンプーですから、頭皮を健康に保つためには、いかに自分に合っているシャンプーを選ぶかが欠かせません。

 

特に、抜け毛が多くなっている人にとっては、刺激の少ないシャンプーを選ぶ必要があります。

 

ドラッグストアなどで広く売られているシャンプーは、石油から生成した成分を洗浄剤として使っており、安価で簡単に手に入るので、とても便利です。しかし、石油系成分の洗浄剤を使ったシャンプーは、洗浄力が強過ぎ、頭皮に対する刺激が強過ぎます。

 

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人工の香料や着色料なども多く含んでおり、これらは、頭皮にとって刺激となります。

 

頭皮への刺激を押さえるには、こういった強い成分を含まないシャンプーを使うようにしましょう。洗浄剤として、アミノ酸系の成分を使ったシャンプーは、頭皮の健康を保つのに適しています。

 

頭皮を健康にすることを目指して作られたシャンプーがあり、そういったシャンプーは、アミノ酸系の成分を洗浄剤として含んでいます。頭皮の健康をうたったシャンプーを見つけてみてはいかがでしょう。

 

頭皮の洗い過ぎが、すぐに抜け毛を招くわけではありません。しかし、洗い過ぎは、頭皮に良くないことは確かです。頭皮に良くないことを続ければ、かゆみ、炎症、フケ、抜け毛などのトラブルを引き起こしかねません。髪や頭皮を清潔するにするはずのシャンプーが全く抜け毛予防になっていないという、最悪の状態を引き起こします。

 

抜け毛がだいぶ続いてから対策を始めても、回復するまでには何か月といった時間がかかります。できれば、そうなる前に、抜けえ予防のために洗い過ぎを防ぐように、シャンプー選びや回数に注意するようにするのことが重要です。