今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

抜け毛の大敵!頭皮の血行不良を防いで髪を健康に

抜け毛と頭皮の血行の良し悪しは大きく関係しています。髪は毛母細胞の分裂によって成長し、毛母細胞は頭皮の毛穴の奥にあります。

 

毛母細胞に限らず、体中の細胞は、近くの血管から栄養や酸素を受け取り、受け取った栄養や酸素を使って分裂を行います。

 

抜け毛を気にしている人が、食事に気を使って、頭皮の細胞にとって価値ある栄養素を回そうとするのは良いことです。しかし、もしも、せっかく食べ物から摂取した栄養素が毛母細胞に届かなかったら、良いものを食べた意味が薄れます。

 

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ということは、毛母細胞に栄養を届けるには、栄養そのものをしっかりと摂取するのみならず、それをしっかりと毛母細胞に届けることが重要ということです。

 

胃や腸から吸収された栄養素は、血液に乗って体中の様々な場所に運ばれます。栄養を毛母細胞がいる頭皮にきちんと届けられるかどうかは頭皮に至る血流が良好かどうかで決まります。

 

しっかりと必要な栄養が良好な血流にのって頭皮の隅々に届けば、抜け毛は起きません。それほど、血流は抜け毛にとって大事なのです。

 

血流は、加齢やよくない生活習慣の積み重ねによって悪くなっていきます。ストレスや食事などによって、血管が細くなると、その部分の血流は悪くなります。すると、その先に流れる血液の量が減ります。

 

工事中で道路が一部狭くなっていると、そこで渋滞を起こし、工事中の先の場所に行きつける車の量が減るのと同じです。

 

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血管には様々な太さがあって、頭皮の血管といっても、ひとくくりにはできません。実は場所によって通っている血管の太さが違います。側頭部や後頭部の頭皮には、太い血管が通っています。このため、血流が多少悪くなっても、側頭部や後頭部の毛母細胞は影響を受けません。

 

一方、頭頂部やこめかみはでは、非常に細い毛細血管が走っています。毛細血管は、ちょっとした血流の悪化で、大きな影響を受けます。1車線の道路の根元が通行止めになると、道路に車が全く入っていけないようなものです。

 

このため、血流の悪化の影響は、まず頭頂部やこめかみの髪に現れます。これが、頭頂部やこめかみから髪が薄くなる原因です。頭皮の血流の良し悪しは、自分である程度は確認することができます。

 

自分の頭皮の血行をチェックする方法

 

それでは、自分の頭皮の血行をチェックする簡単な方法をご紹介します。

 

鏡で見て頭皮の色を確認する

 

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頭皮の色は、頭皮の血行の良し悪しを反映します。自分の頭皮を見てみ、色が白ければ、これは、血液がしっかりと流れていることを表します。白い頭皮は血行が良くて健康的な頭皮です。

 

頭皮よりも茶色っぽくなっていくほど、血行が悪くなっています。頭皮が茶色であれば、頭皮の血行は良くなく、十分な血液が流れていません。

 

頭皮が茶色いのは、薄毛が原因で、髪によって頭皮が覆われている面積が小さく、その分、頭皮が紫外線を受けて、日焼けした結果だ、と考えそうです。しかし、これは違います。

 

頭皮の血流が十分でないため、見た目が茶色くなっているのです。

 

これは、わかりやすい判断方法ですね。血行が十分な白い頭皮というのが、どれくらいの白さなのかわからない人は、ご家族などで、薄毛でなく、頭皮が健康そうなひとの頭皮を見せてもらうと良いでしょう。

 

頭皮の血行を良くする方法

 

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残念ながら、頭皮の血行を劇的に良くする方法はありません。頭皮のマッサージは確かに有効で、頭皮の血行を改善します。しかし、これは、マッサージをした直後の一定の期間だけです。

 

頭皮の血行の良し悪しは、頭皮の血行だけでは決まりません。血管は全身でつながっていますから、頭皮の血行を良くするために、頭皮だけに働きかけても、根本的な解決にはなりません。生活習慣を見直して、体全体の血行を良くする必要があります。

 

言い換えれば、頭皮の血行が悪いのは、全身の血行が良くないことの現れです。ですから、体の血行を良くするような生活習慣を続ければ、自ずと、頭皮の血行も改善します。

 

頭皮のマッサージは無駄ではありません。体のほかの部分の血行を改善して、血行が良い人が、さらに頭皮の血行を促すために行うのであれば、有効です。まずは、体全体の血行を改善することに努めましょう。そのための方法を紹介します。

 

1.運動する

 体を動かせば筋肉が動き、筋肉の動きはポンプとなって血液の流れを後押しします。運動によって、血液の流れが良くなり、勢いがつきます。こうすると、毛細血管などの血液が流れづらい血管にも血液が流れ始めます。こうして、全身にくまなく血液が巡るのです。

 

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運動不足は、筋肉を凝り固まらせ、筋肉が固くなると、血管が圧迫されて血流が悪くなります。血流が悪くなれば、筋肉は一層固くなり、悪循環です。

 

運動といっても、スポーツジムに行ったり、激しいトレーニングをする必要はありません。普段歩く経路を少し遠回りするとか、1駅程度であれば、歩くとか、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うなどの、日常に取り入れられることを継続すれば、運動の効果を得られます。

 

2.ストレッチをする

ストレッチも、血行を良くする効果を期待できます。ストレッチをすれば、筋肉が伸びますから、縮こまっていて血管を押しつぶしていた状態が改善されます。

 

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特に、筋肉の凝りやすい首、肩などは、頭皮に至る血管が通っているので、首、肩などが凝っていると、頭皮の血流が減ってしまいます。こういった筋肉をほぐすと、頭に向かう血流が回復して、頭皮の血流の改善が期待できます。

 

3.湯船に浸かる

 

シャワーだけで入浴を済ます人は多いと思います。しかし、シャワーだけでは、血行はそれほど良くなりません。湯船に浸かることは、全身の血行を良くすることに非常に期待できます。

 

湯船に浸かることを習慣にすれば、全身の血行、そして頭皮の血行の改善が図れます。シャワーだけで済まさずに、湯船に浸かる習慣を持つようにしましょう。

 

4.目の疲れを回復する

 

目の周りの血管は、頭皮につながっています。このため、目が疲れて、目の周りの筋肉が凝り固まって、そこの血流が悪くなると、頭皮へも血液が流れづらくなります。

 

最近は、パソコンやスマートホンなど、目を使う時間が長くなりがちです。同じ場所を見続けていると、目の周りの筋肉が凝り固まります。たまに、休憩を入れて、遠くを見たり眼球を上下や左右に動かしたりして、目の周りの筋肉をほぐすのが結構改善に有効です。

 

5.水分を十分に取る

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血液の90%は水分です。このため、体内の水分が足りないと、血液はドロドロになります。ドロドロの血液は、血管の中を流れづらいです。特に細い血管の中は一層通りづらいです。

 

血液がドロドロにならないように、水分をこまめに取ると良いでしょう。喉が渇いたと感じた時には、すでに体内の水分は足りない状態です。喉が渇く前に、定期的に水分を取り続けるのが、体内の水分の量を保つのに有効です。

 

 

いかがでしたでしょうか。どの対策も、特別に難しいものではありません。しかし、簡単でも継続することに意味があるものの、続けるのが難しかったりします。自分にとって、なるべく簡単なものを生活の中に組み込んで、新たな習慣にしてしまうのが、継続するコツです。自分にあったものを取り入れてみてはいかがでしょう。