今すぐできる抜け毛予防に生活習慣の中でできる簡単なこと

抜け毛や薄毛は年齢と遺伝で決まると考えて、諦めている人が多いです。しかし、年齢と遺伝だけで決まりません。年齢や遺伝の影響は半分ぐらいで、残りの原因は普段の生活の中に隠れています。今からでも遅くありません。できる対策を取りましょう。

アルコールが抜け毛に関係するって知ってた?予防に禁酒は必要?!

最近、抜け毛が増えた気がする。将来、はげないか心配…

 

あなたが大のお酒好きで、抜け毛に悩んでいるとしたら、その抜け毛、過度の飲酒が原因かもしれません。

 

というのも、関係なさそうなアルコールと髪の毛にも密接な関係があるからです。

 

よくお酒を飲む方は、アルコールと髪の件の関係を知ることが、抜け毛の予防につながるかもしれません。

 

最初にお伝えしたいこと、それは、アルコールそのものが抜け毛、薄毛、ハゲの原因になるわけではないということです。適量の飲酒であれば、抜け毛や薄毛、ハゲにはつながりません。

 

f:id:chassie:20180924090626j:plain

 

厚生労働省によれば、アルコールの適量は、1日平均の純アルコール量が20g程度(ビール500ml)だそうです。

 

この量を見れば、抜け毛対策にすぐに禁酒しなければいけない、ということはなさそうです。

 

しかし、飲み過ぎは良くありません。

 

では、どのくらいが適量なのか。髪に影響する飲み過ぎがどれくらいなのかははっきりしていません。

 

しかし、肝炎情報センターでは、飲酒が過剰摂取となる量を、以下のように定義しています。このような量は、肝臓に悪影響を及ぼすぐらいですから、髪にとっての適量と過剰摂取の参考になるでしょう。

 

過剰の飲酒とは、WHO(世界保健機関)の定義によれば、1回の飲酒で60g以上アルコールを摂取することです。ただし、女性や、アルコールの代謝酵素の活性が弱い人などは、これよりも少なく見積もるべきです。

  

アルコールが抜け毛に与える影響とは

 アルコールは、髪に限らず、私たちの体に様々な影響をもたらします。代表的な3つの影響を及ぼします。これらの影響が、髪にも影響します。

 

  1. アルコールと肝臓の関係
  2. アルコールと睡眠の関係
  3. アルコールとビタミンの関係

 

1つ1つを詳しく見てみましょう。

 

1.アルコールと肝臓の関係

f:id:chassie:20180924092611j:plain

 

 

お酒を飲むことで体内に入ったアルコールは胃や腸から吸収されて、血管に入り、肝臓に到達します。肝臓は色々な機能を持っていて、代表的には、大きく分けて、以下の3つの機能があります。

 

①糖質、たんぱく質、脂肪を合成・分解する

②脂肪を消化して十二指腸に排出させる

③人体に有害な物質を解毒・分解する

 

アルコールは人体にとって有害物質ですから、アルコールが肝臓に届くと、肝臓は③の解毒を始めます。肝臓は、アルコールを別の無毒な物質へと分解します。

 

このとき、システインやメチオニンというアミノ酸が消費されます。

 

ところが、システインやメチオニンは、髪の毛を構成するケラチンの材料としても必要です。このため、過剰な飲酒で大量のアルコールを分解するためにシステインやメチオニンが大量に消費されると、髪の毛の材料が足りなくなってしまいます。

 

材料がなければ、いくら頭皮や髪の毛を作る毛母細胞が健康だとしても、健康な髪は作れません。このため、細く弱い毛しか作られなかったり、強度が弱くすぐに切れてしまう毛が作られたり、作られる髪の本数が少なくなったりします。

 

システインやメチオニンといったアミノ酸が十分にあれば、肝臓で使い尽くされることは避けられます。ですが、過剰な飲酒に加えて、摂取するたんぱく質が足りないと、髪には、最悪な環境になってしまいます。

 

2.アルコールと睡眠の関係

 

f:id:chassie:20180924092814j:plain

アルコールの摂取、中でも寝る前のアルコールの摂取は、良質な睡眠を妨げます。寝ている間に多量のアルコールが体内に残っていると、深い眠りが得られず、浅い眠りしか得られません。また、交感神経が優位になり、興奮状態が続きます。

 

こういった状態では、体の細胞の成長や修復は十分に行われません。これは、髪の生成や成長、頭皮の健康状態の維持にとって良くないことであり、抜け毛が増えることにつながります。

 

このように、良質な睡眠は髪の成長を促し、抜け毛を予防するのに必要なのですが、就寝前にアルコールを摂取すると、良質な睡眠が邪魔されます。

 

ですから、就寝前のアルコールを控えることが、抜け毛対策に役立つことがあります。

 

さらに寝る前までに多量のお酒を飲んでいれば、睡眠の質が一層悪くなるうえに、髪に必要なアミノ酸を枯渇させてしまいます。

 

このように、アルコールは睡眠を介して、髪に影響を与えます。抜け毛を予防したいのでしたら、お酒の飲み方に気を付けましょう。

 

3.アルコールとビタミンの関係

 

f:id:chassie:20180924093136j:plain

 

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドはさらに脱水酵素により無害な酢酸へと代謝されます。

 

しかし、アルコールを過度に取り過ぎると、脱水酵素だけではアセトアルデヒドの処理が追いつかず、別の方法でアセトアルデヒドが処理されることになります。

 

この別ルートでのアセトアルデヒドの処理に大量のビタミンB1が消費されてしまいます。ビタミンB1は、髪の毛の健康の維持にも必要なものです。

 

アセトアルデヒドは身体に有害ですから、その分解が優先され、ここでビタミンB1が大量に使われます。すると、髪の毛の生成、成長、健康の維持に必要なビタミンB1が足りなくなり、抜け毛、薄毛を招きます。

 

 

このように、様々なルートで、過度のアルコールが、髪の健康を損ねます。抜け毛や薄毛の予防を目指すでしたら、お酒はほどほどにしておきましょう。